土地家屋調査士試験の一部(午前の部)を免除する方法

土地家屋調査士の筆記試験には、午前の部(2時間)午後の部(2時間30分)の2つに分かれています。

午前の部、午後の部両方受験するとなると、1日で4時間30分という長時間の試験を受ける事となります。

 

午前と午後に分かれているとはいえ、4時間30分試験の試験を受ける事は至難の業です。

そこでおすすめしたいのは、土地家屋調査士の試験の午前の部を免除を受けるという事です。

午前の部を免除してもらう事ができれば、午後の部の2時間30分の筆記試験だけを受験すればいいのです。

 

午後の部だけならば、試験時間や勉強量など受験生の負担を大きく減らす事ができます。

事実、土地家屋調査士試験のほとんど全ての合格者はこの午前の部免除を受けて合格しています。

むしろ、この午前の部の試験の免除という事は土地家屋調査士試験合格への必須条件といっても過言ではありません。

 

では、どうすれば午前の部を免除してもらう事ができるのでしょうか?

土地家屋調査士試験 午前の部免除条件

土地家屋調査士試験の午前の部を免除を受けるには、以下の資格のいずれかを有する者とされています。

  • 測量士
  • 測量士補
  • 一級建築士
  • 二級建築士

どうでしょうか?

これらの資格を有している人であれば問題はないと思いますが、持っていない人も多いのではないでしょうか?

 

不動産や建築関係の仕事をされているならこれらの資格がどのようなものか分かると想像できると思います。

しかし、異業種から土地家屋調査士の試験を受験される方にとっては、これらの資格がどんなもかも分からないと思います。

 

また、午前の資格の免除とこれらのいずれかの資格を取得するのでは、どちらが効率的なのかも判断しずらいのではないでしょうか。

測量士補で午前の部免除を狙う

午前の部免除のいずれの資格を有していない受験生は、測量士補で免除をするようにしてください。

理由は2つあります。

理由①:試験内容が比較的簡単である

測量士補の試験は5肢択一問題で28問出題されます。

測量士補に合格するためにはそのうち、18問以上正解すればいいと言われています。

合格率も近年は40%近くなることもあり、初学者の人でも割と楽に合格する事ができます。

 

また他の午前の部、免除対象雄資格(測量士、一級建築士、二級建築士)などを取得するよりも5択のみのマークシートの解答なので圧倒的に簡単なのです。

 

測量士補以外で免除対象資格を取得しようとするならば、筆記や製図などがあります。 そう考えるとやはり、測量士補で午前の部免除を受けるのが最も効率的です。

理由②:土地家屋調査士との短期W合格が可能である

測量士補の試験は毎年5月に実施されます。

土地家屋調査士の筆記試験は10月です。(平成29年度までは8月でした)

 

測量士補ならば、初学者の受験生であっても同じ年に測量士補・土地家屋調査士と両方の資格を取得することは十分可能なのです。

 

しかし、建築士の試験は学科が7月、製図が9月であり、現実的に同じ年に建築士と土地家屋調査士のW合格を狙うのは不可能です。

午前の部免除のメリットはあるのか?

さて、土地家屋調査士の午前の部免除のために測量士補を取るのがいいのか、そのまま午前の部を受験するほうがいいのかという事を考えてしまいそうですが、結論からいうと、測量士補を取得して午前の部を免除したほうが圧倒的に有利です。

 

土地家屋調査士の午前の部の試験内容より問題形式も簡単です。

午前の部は10問の5肢択一問題と1問の書式問題(製図あり)があり、問題形式を見ただけでもかなり不利なのです。

そのうえ、午後の部と同日に行われるため、受験生にとって負担が大きすぎるからです。

 

5月の測量士補の試験までは土地家屋調査士の勉強と平行もしくは、測量士補の勉強にウェイトを置かなければならず負担に感じるかもしれませんが、その後の土地家屋調査士本試験においては、午後の部のみに集中できるというメリットは絶対譲れないものなのです!!